レオパードゲッコーをお迎えしたら餌を食べない!というのは良く聞く話。
大人のレオパードゲッコーならすぐに食べなくても問題ありませんが、ベビーの場合はすぐに食べさせないと命の危険があることも…。
このページでは、お迎えしたばかりのレオパードゲッコーが餌を食べてくれない原因とその対処方法を解説します。
このページはこんな人におすすめ
・お迎えしたレオパードゲッコーが餌を食べない!
・レオパードゲッコーが急に餌を食べなくなった!
どれくらいの期間レオパードゲッコーが食べないときに対策が必要か?
まずは、レオパードゲッコーが餌を食べないのが本当に「拒食」なのかを判断しなくてはいけません。
何故なら、「拒食」ではなく環境の変化など別の原因で餌を食べなくなっているかもしれないからです。
ここでは、パターン別にレオパードゲッコーが餌を食べない原因を考えていきましょう。
お迎え直後のとき
お迎え直後は、環境の変化で餌を食べないレオパードゲッコーが多いです。
そのため、餌の種類や環境、病気が原因なのか、ただ単に環境が変わってすぐだから食べないのかを判断する必要があります。
この判断が難しいのですが、飼育環境に問題がなければ、ベビーからヤングの若い個体であれば、お迎え後2〜3日で餌を食べてくれることが大半です。
大人のレオパードゲッコーですと、お迎え直前にペットショップで餌をもらっていた場合は1〜2週間かかることもあります。
大人のレオパードゲッコーをお迎えするときは、前回いつ餌をあげたのかをペットショップで聞いておくと参考になります。
餌の種類や環境などが原因でレオパードゲッコーが餌を食べない場合、ベビーでは待てるのは1週間程度です。
それ以上食べない期間が続くと命の危険がありますので、なるべく早い段階で対策をとる必要があります。
大人のレオパードゲッコーでは、尻尾が大きければ1カ月食べなくても生きることができますので、ベビーほど焦る必要はありません。
ただ、ベビーよりも餌の種類やサイズなどにこだわりが強かったり、環境への適応力がベビーよりも劣る場合もありますので、神経質な個体では早めに環境改善をしてあげましょう。
脱皮の前後のとき
レオパードゲッコーは脱皮の前後は餌を食べなくなる子が多いです。
特に脱皮前はベビーでも数日食べなくなることもあります。
レオパードゲッコーの色が白っぽくなったりくすんでいたら脱皮前の証拠です。
部屋が明るいとき
特にアルビノ系のレオパードゲッコーに多いのが、お腹は空いているけど部屋の明かりのせいで餌が見えない場合です。
餌に気付いていないそぶりがあれば、部屋を暗くして餌をあげてみてください。
神経症状があるとき
特にエニグマなどのモルフは、遺伝的に神経症状を持っているレオパードゲッコーがいます。
この神経症状を持つレオパードゲッコーには、上を見上げるような不思議な動き・くるくると同じ場所を回る・うまく歩けない、などの症状が現れます。
神経症状があり、餌を食べたいけどうまく食べれない場合は強制給仕と言って、レオパードゲッコーの口の中に餌を直接入れてあげる方法をとる必要があります。
お迎えしたばかりのレオパードゲッコーが餌を食べない原因
レオパードゲッコーが餌を食べないのには必ず原因があります。
原因を突き止めなければ対策をとれませんので、まずはレオパードゲッコーが餌を食べない原因究明をしましょう。
原因として考えられるのは、
- 餌の種類
- 餌の大きさ
- 餌のあげ方
- 温度・湿度
- その他のストレス要因
- 病気
です。
拒食の原因① 餌の種類
お迎えしたばかりのレオパードゲッコーが餌を食べない1番の原因が、お迎え前にもらっていた餌と違う餌をあげてしまっている場合です。
レオパードゲッコーはこだわりの強い子が多く、活き餌しか食べないという場合もあります。
例えば、昆虫をあげたくないからと、ショップで活き餌をもらっていたレオパードゲッコーにいきなり人工餌をあげても食べないことがほとんどだと思います。
環境が変わり、ただでさえ食欲が落ちているところにいつもと違う餌が出てきたら、食べないのは当然です。
コオロギにもイエコオロギとフタホシコオオロギ、クロコオロギなど種類があるので、この違いにも敏感なレオパードゲッコーもいます。
同じイエコオロギでも、活き餌なのか冷凍餌なのかの違いもあります。
拒食の原因② 餌の大きさ
餌の種類に続いて、餌の大きさがレオパードゲッコーが餌を食べない原因となっていることもあります。
一般に餌の大きさは「頭の半分くらい」と言われていますが、これもペットショップでどの大きさの餌を食べていたのかによります。
小さなベビーにMサイズのコオロギをあげても食べないでしょうし、成長したアダルト個体はSサイズのコオロギでは食いつかないでしょう。
拒食の原因③ 餌のあげ方
餌の種類がお迎え前と同じでも、餌のあげ方に原因があって餌を食べない場合もあります。
餌のあげ方には3つあります。
・ばら撒き
・ピンセット
・置き餌
ばら撒きは生きたままの昆虫をケージ内に放っておき、レオパードゲッコーに自分で狩らせる餌のあげ方です。
ピンセットを使って餌をあげる方法、お皿に足をとった活き餌、冷凍餌、人工餌を置いてそこから食べさせる方法もあります。
ピンセットに慣れていないレオパードゲッコーでは、ばら撒きや置き餌で餌をあげることがあります。
拒食の原因④ 温度・湿度
餌の種類や大きさは合っていても、飼育環境が原因で餌を食べないことがあります。
温度や湿度が高すぎても低すぎてもいけません。
レオパードゲッコーに適した温度は、温度勾配をつけて25〜30℃、湿度は40〜60%です。
拒食の原因⑤ その他のストレス
温度・湿度の他に、シェルターなど隠れる場所がないときも、そのストレスから餌を食べなくなるレオパードゲッコーがいます。
その他にも、TVなどの騒音や人の出入りが激しい場所にケージを置いていたりとストレスをかけることで餌を食べないこともあります。
拒食の原因⑤ 病気
クリプトコッカス感染症や腸閉塞、腹水貯留などが原因のこともあります。
病気の場合は、
ペットショップにいる時点で痩せていたり、変にお腹がぽっこりしていたりと症状が出ているはずです。
レオパードゲッコーが餌を食べないときの対処法
レオパードゲッコーが餌を食べない原因が分かったら、対処方法を試してみましょう。
拒食の対処法① 餌はお迎え前に食べていたものと同じものを、同じ条件であげる
お迎えしてすぐはお迎え前に食べていたものを用意することが基本です。
昆虫をあげたくない場合でも、
お迎え前に活き餌を食べていたレオパードゲッコーには活き餌をあげましょう。
餌の種類(コオロギの種類や人工餌の種類など)やサイズ、餌のあげ方もペットショップと同じにします。
お迎えするときに、
・餌の種類
・餌のサイズ
・餌のあげ方
を聞いておきます。
レオパードゲッコーをお迎えするときに、同じお店で餌も購入すると間違いがないと思います。
拒食の対処法② 活き餌をあげる
ペットショップで冷凍餌や人工餌を食べていた場合に、同じものをあげても食べないときは活き餌をあげます。
冷凍餌や人工餌を食べていたレオパードゲッコーでも、ちょっとしたことがきっかけで食べなくなることがあります。
活き餌を食べない、という個体はほぼいませんので、困ったら活き餌を試しましょう。
拒食の対処法③ 飼育環境を整える
まず、ケージ内の温度・湿度をきちんと管理します。
レオパードゲッコーの適正温度は25〜30℃ですが、
ケージ内全体を同じ温度にするのではなく、温度勾配(30℃の場所と25℃の場所を作ること)をつけてあげる必要があります。
また、湿度は40〜60%の間に収まるようにしましょう。
ケージ全体が30℃で湿度が70%を超えるなど、高温多湿だとレオパードゲッコーの食欲が落ちる原因になります。
どちらかというと、湿度は50%以下にすることをおすすめします。
ただ、脱皮が近くなったら湿度は50〜60%に上げましょう。脱皮不全を防ぐことができます。
次に、ケージ周辺の環境を見直します。
TVなどの音がうるさい場所や出入り口にケージを置いているなら、静かな場所に移します。
また、夜間に部屋の電気が点いたままでは夜行性のレオパードゲッコーにはストレスになります。
夜はケージに布や段ボール、新聞紙などをかけておくと良いでしょう。
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拒食の対処法④ 病気を疑うときは動物病院へ行く
クリプトコッカス感染症や腸閉塞、腹水貯留を疑うときは早めに動物病院へ連れて行ってください。
もしくは、上記の対策をとっても食べずにどんどん痩せていくようなら、一度動物病院を受診しましょう。
お迎えしたレオパードゲッコーが餌を食べないときの原因と対処法のまとめ
お迎えしたばかりのレオパードゲッコーが餌を食べない原因は、
・餌の種類
・餌の大きさ
・餌のあげ方
・温度、湿度
・温度以外の飼育環境
・病気
などがあります。
対処方法としては、
・お迎え前と同じ餌を同じ環境であげる
・温度と湿度をきちんと管理する
・飼育環境を整える
・それでも食べない場合や病気を疑うときは動物病院へいく
を試してみてください。
特に、ペットショップでは活き餌をあげていたのに、お迎えしてすぐに人工餌をあげて食べないと困っている方が多いようです。
まずは、ペットショップと同じ餌をあげてください。
人工餌をあげるのは、環境に慣れてきたらにしましょう。