レオパードゲッコーの餌の種類と選び方

レオパードゲッコーの餌の種類と選び方

レオパードゲッコーを飼うとなったら迷うのが、どんな餌をあげるかですよね。

野生では生きた昆虫を食べているレオパードゲッコー。

基本的には飼育下でも活き餌と呼ばれる生きた昆虫をあげますが、最近では人工餌も販売されており、昆虫が苦手な人を中心にレオパードゲッコー飼育に人気の餌となっています。

その他にも、乾燥餌や真空パックの餌まで売られていて、どれを選べば良いのか迷います。

このページでは、レオパードゲッコーの餌の種類と比較、レオパードゲッコーに適した餌の選び方を解説します。

このページはこんな人におすすめ

・レオパードゲッコーの餌の種類を知りたい!
・レオパードゲッコーの餌はどれが良いか分からない!

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レオパードゲッコーの餌の種類

レオパードゲッコーの餌のタイプには、活き餌・冷凍餌・乾燥餌・真空タイプ・人工餌があります。

それぞれに良い点と悪い点がありますので、ここではレオパードゲッコーの餌をタイプ別に比較します。

活き餌

食いつき 5
栄養価 4
管理のしやすさ 1
価格 3.5
総合評価 3.3

レオパードゲッコーの餌としてスタンダードなのがこの活き餌です。

活き餌の種類は後述しますが、昆虫が生きた状態で管理してレオパードゲッコーに与えるので管理の手間はあります。

しかし、レオパードゲッコー本来の餌の姿ですので食いつきは断トツで良く、加工により栄養素が壊れることもないのが特徴です。

ただし、活き餌とする昆虫の管理をきちんとしないと栄養も悪くなることがあるので注意が必要です。

活き餌にカルシウム剤をつける(ダスティングと言います)必要もあります。

冷凍餌

食いつき3
栄養価 2
管理のしやすさ 4
価格 4
総合評価 3.2

冷凍餌は冷凍庫で保管して、レオパードゲッコーに与える前に解凍します。

活き餌と違って管理面では非常に優れた餌で、コストも安いです。

冷凍しているので栄養面に不安があるのと、活き餌よりも食いつきが悪いのが欠点です。

乾燥餌

食いつき 2
栄養価 2
管理のしやすさ 5
価格 4
総合評価 2.2

乾燥餌は、その名の通り昆虫を乾燥させたタイプの餌で、水でふやかしてからレオパードゲッコーに与えます。

乾燥状態のため、活き餌や冷凍餌よりも栄養素に不安が残りますが、室温で保管できるので管理は簡単です。

真空・缶詰タイプ

食いつき 2
栄養価 2.5
管理のしやすさ 2
価格 2
総合評価 2.1

加熱処理、もしくは殺菌処理された昆虫を缶詰や真空パックに詰めた餌です。

少量の個包装になっていることが多いですが、開封後は早めに消費しなくてはならずレオパードゲッコー1匹だけだと持て余してしまうかもしれません。

食いつきはあまり良くなく、価格も冷凍餌や乾燥餌よりも高いです。

人工餌

食いつき 2
栄養価 3
管理のしやすさ 5
価格 3.5
総合評価 3.3

続々と新しい商品が開発されているレオパードゲッコー専用の人工餌。

その魅力はなんと言っても、昆虫が苦手な人でもレオパードゲッコーを飼うことができるという点です。

種類にもよりますが、管理も簡単で価格もそれほど高くありません。

栄養素については、まだ発売されて日が浅いということもあり、人工餌だけでレオパードゲッコーを終生飼育できるのかは分かっていません。

あわせて読みたい

「昆虫が苦手でもレオパードゲッコーは飼える!人工餌の種類と比較」

レオパードゲッコーの活き餌比較

ひとえに活き餌と言ってもレオパードゲッコーの餌となる昆虫は種類がいろいろあります。

ここでは、レオパードゲッコーの餌として基本となる活き餌の比較をします。

コオロギ系

フタホシコオロギヨーロッパイエコオロギ
大きさ大型でイエコオロギよりボリュームがある比較的小型
軟らかさ硬い軟らかさ
素早さイエコオロギよりは遅い素早い・ジャンプ力高い
飼いやすさ多湿に弱い丈夫で多湿にも比較的強い

レオパードゲッコーの餌として使われるコオロギには、フタホシコオロギとヨーロッパイエコオロギの2種類がいます。

フタホシコオロギとヨーロッパイエコオロギの一番の違いは硬さです。

フタホシコオロギの方は外骨格が硬いので、レオパードゲッコーの消化には良くありません。

また、多湿に弱く管理がヨーロッパイエコオロギよりも難しい一面もあります。

ヨーロッパイエコオロギは、フタホシコオロギより外骨格が柔らかく消化にもよく便秘になりにくいのが特徴です。

コオロギ系2種に言えますが、成虫は鳴く・ニオイがきつい・共食いするという欠点があります。

ローチ系

デュビアレッドローチ
大きさ成虫は4㎝を超える3㎝程度
軟らかさ普通軟らかい
素早さ比較的遅い素早い
飼いやすさジャンプせずつるつるした壁は登れない成長が早く自家繁殖がしやすい

ローチとはゴキブリのことです。

その見た目とは裏腹に、ローチ系の活き餌の特徴は、飼いやすい・栄養価が高い・消化が良いの三拍子そろっている点です。

デュビアは成虫こそゴキブリそのものですが、成虫の大きさだとレオパードゲッコーの餌のサイズとしては大きすぎるため、幼虫をあげることになります。

デュビアの幼虫は、ゴキブリと言うよりもダンゴムシに近い見た目です。

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「栄養満点・維持しやすい!爬虫類の餌に最適なデュビアの格安通販店を比較レビュー」

レッドローチは素早く逃げると捕まえるのが大変な反面、消化の良さはレッドローチが優れています。

ワーム系

ミルワームハニーワームシルクワームジャイアントミルワーム
大きさ2㎝弱2.5㎝最大8㎝程度5㎝程度
軟らかさやや硬い軟らかい軟らかい硬い
栄養価普通脂肪分が多い良い・水分量多い普通
価格安い高い高い普通
飼いやすさ冷蔵庫でキープも可能飼育環境が特殊桑の葉しか食べない管理が楽

レオパードゲッコーの活き餌としてのワーム系全般の特徴は、動きが遅く置き餌ができるところです。

ミルワームは、コストも安く栄養価もそこそこで、管理もしやすい活き餌です。

ですが脂肪分も高く、レオパードゲッコーの主食にはなりにくい活き餌です。

嗜好性が高いので、食欲の落ちているレオパードゲッコーに与えるなど、の使い方をするのが良いでしょう。

ハニーワームは軟らかく消化には良いですが、脂質が高いためこちらもレオパードゲッコーの主食には向きません。

嗜好性が高いので与えすぎるとハニーワーム以外を食べなくなってしまうリスクもあります。

シルクワームとは、カイコの幼虫のことで、成長すると繭を作ってガの姿になります。

シルクワームは水分量が多く軟らかいのでレオパードゲッコーが消化しやすいのですが、桑の葉やシルクメイトといった少し特殊な餌が必要なため管理が難しいのが難点です。

価格も他のワーム系よりも高価になります。

ジャイアントミルワームは、通常のミルワームの2倍の大きさのワームです。

レオパードゲッコーの活き餌としては大きくて不向きで、殻が硬いため消化も非常に悪いです。

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レオパードゲッコーに適した餌の選び方

ここまで、レオパードゲッコーの餌の種類を見てきましたが、一体どれがレオパードゲッコーに適しているのでしょうか?

  1. 軟らかく消化が良い
  2. 栄養価が高い
  3. サイズを選べる

それぞれの餌に一長一短があるため、上記のレオパードゲッコーに適した餌の条件を参考に餌を選ぶと良いでしょう。

① 軟らかく消化が良い

硬い外骨格のある昆虫だと、レオパードゲッコーが消化できずに糞にそのまま餌が出てきてしまったり、便秘や嘔吐の原因にもなるので、なるべく軟らかくて消化しやすい餌を選びます。

消化の良い餌のおすすめは、活き餌ならヨーロッパイエコオロギやローチ系、人工餌です。

② 栄養価が高い

当然ですが、脂肪分が多かったり繊維質が多いような餌ではなく栄養価の高い餌がレオパードゲッコーに適しています。

栄養価が高いのは、ローチ系、コオロギ系、シルクワーム、人工餌です。

③ サイズを選べる

レオパードゲッコーに餌をあげるときは、頭の半分くらいの大きさの餌を与えます。

そのため、成長に合わせて餌のサイズを変える必要があります。

餌のサイズに種類があったり、切って大きさを変えられる餌が便利です。

人工餌はレオパードゲッコーの成長に合わせて餌を買いなおす必要がなくおすすめですが、食べない個体もいるのが難点です。

コオロギ系やローチ系は、サイズが豊富なのでぴったりのサイズを用意してあげることができます。

もちろん、ベビーのときと大人になってから、違う種類の餌をあげても構いません。

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レオパードゲッコーの餌の種類と選び方 まとめ

このページでは、レオパードゲッコーの餌の種類と選び方について解説しました。

人工餌冷凍餌乾燥餌真空・缶詰活き餌
コオロギ系ローチ系ワーム系
フタホシコオロギヨーロッパイエコオロギデュビアレッドローチミルワームハニーワームシルクワームジャイアントミルワーム
軟らかく消化が良い×
栄養価が高い×
サイズが豊富・調節可

この表を参考に、飼っているレオパードゲッコーに最適な餌を見つけてあげてみてくださいね。

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