- ファンシーラットを飼うときに知っておきたい病気
- センダイウイルスによる呼吸器感染症の対処方法
ファンシーラットに感染の多いセンダイウイルスとは?
センダイウイルスとは、ウイルスの1種でファンシーラットだけでなくマウスやモルモット、ウサギ、フェレットなどにも感染します。
ファンシーラットに感染したセンダイウイルスは、クシャミや咳とともにラットの体外に排出され、他のファンシーラットや動物にうつります。
センダイウイルスは感染力がとても強く、1匹でも感染したファンシーラットがいると瞬く間に集団全体に蔓延してしまいます。
ファンシーラットの間だけでなく、ファンシーラットからウサギなど違う種でもうつってしまうのが、センダイウイルスの怖いところです。(逆にフェレットからファンシーラットなどもあります)
ファンシーラットがセンダイウイルスに感染した時の症状は?
では、実際にファンシーラットがセンダイウイルスに感染するとどのような症状を起こすのでしょうか?
- 頻繁にクシャミをする
- 食欲が落ちる
- 毛が立つ
- 呼吸が荒くなる
- 異常な呼吸音を出す
センダイウイルス感染の初期症状では、クシャミを頻繁にすることが多いです。
重症になると呼吸が荒くなったり、呼吸をすると異常な音がする(ヒューヒューやゼイゼイなど)ようになります。
特に子どもや高齢のファンシーラットでは重症化しやすいと言われています。
また、ヌードラット(毛がないスキンレスのラット)は免疫機能が弱いため、重症化しやすいので注意が必要です。
ただし、ファンシーラットの場合は無症状のことも多く、免疫の強い大人のラットでは問題にならないことも多々あります。
センダイウイルスに感染したファンシーラットの治療方法
ウイルス感染全般に言えることですが、センダイウイルスに対する治療薬はありません。
そのため、対症療法を行うことになります。
ファンシーラットでのセンダイウイルス感染の対症療法は下の2つがあります。
- 抗生物質の投与
- ネブライザー治療
それぞれについて解説していきましょう。
①抗生物質の投与
抗生物質とは、細菌に対する治療薬のことです。
そのため、センダイウイルス自体には効くことはありません。
センダイウイルス感染で弱ったファンシーラットが細菌に感染して、さらに症状が悪くなるのを防ぐために予防投与として抗生物質で治療することがあります。
センダイウイルスには効かないので、症状が軽くて安静にしていれば治る場合に念のために行うことが多い治療方法です。
このときに使われる抗生物質は経口薬。
つまり、飲み薬です。
大抵は、甘いシロップに混ぜてくれるので飲ませるのに苦労はしません。
飲まないときは鼻先に垂らすと、ペロッと舌で舐めてくれるのでそれでOKです。
飲ませる期間は獣医さんの言うとおりにしましょう。
抗生物質は決められた期間をきちんと守らないと効果はありませんので、症状が良くなっても勝手にやめてはいけません。
抗生物質での治療の良いところは、通院の必要がない点です。
通院でファンシーラットに負担をかけることがないので、症状が軽いときは抗生物質での治療を選ぶと良いでしょう。
②ネブライザー治療
ネブライザー治療とは、超音波でミストを作り、ファンシーラットの呼吸器症状を和らげる治療方法です。
ミストには薬が入っていて、薬をファンシーラットの肺へ届きやすくする効果があります。
ネブライザー治療は症状が重い場合に行われます。
ネブライザー治療のデメリットは、動物病院での治療になるため通院が必要な点です。
症状にもよりますが、2~3日に1度の通院になるでしょう。
ファンシーラットのセンダイウイルス治療法 まとめ
ファンシーラットのセンダイウイルス感染について、症状や治療方法を解説しました。
ここでもう一度おさらいしておきましょう。
特に、子どもや高齢のファンシーラットは重症化しやすいので注意しましょう。
・ネブライザー
上の2つの治療方法がとられることが多いです。
特に重症の場合はネブライザーによる治療を行います。
ファンシーラットのセンダイウイルス感染は珍しいことではありません。
センダイウイルスは非常に感染力が強いため、お迎えしたときにすでにウイルスを持っている可能性が高いです。
元気なときは症状がなく、免疫が落ちると症状が出ることが多いので、クシャミを頻繁にしているなどの症状を見つけたら早めに動物病院へ行きましょう。