「SNSなどで見る可愛いハリネズミに憧れてハリネズミを飼い始めたけど、全然慣れてくれない!」
なんて悩んでいませんか?
本来ハリネズミは臆病な動物。
もともと人に慣れることはあまりないのです。
ですが、一緒に暮らしている以上、飼っているハリネズミと仲良くなりたいですよね。
このページでは、
そんな慣れないハリネズミと少しでも仲良くなる方法をご紹介します。
このページはこんな人におすすめ
・ハリネズミが全然懐いてくれない!
・ハリネズミと少しでも仲良くなりたいので対処方法を知りたい!
ハリネズミはなぜ懐かないのか?
なぜハリネズミは懐かないのでしょうか?
その生態にヒントがありました。
日本でペットとして飼われているハリネズミは、ヨツユビハリネズミ(通称ピグミーヘッジホッグ)という種類で、アフリカのサバンナに生息しているモグラの仲間です。
昼間は外敵に襲われないよう穴を掘って休んでおり、夜になると餌を求めて外へ出てきます。
また、縄張り意識が強いため群れで暮らすことはなく、単独行動をしています。
ハリネズミの天敵は、サバンナの肉食動物です。
ワシやタカなど、空から狙われることもあります。
そのため、急に上から攻撃されても防げるように、背中にたくさんの針を持っているのです。
その数なんと5,000~7,000本というから驚きです。
ハリネズミが体を丸めるとたくさんの針で全身を完全に覆うことができます。
しかし、いくら針があっても敵である肉食動物も鋭い牙や爪を持っているので、小さなハリネズミは襲われたらひとたまりもありません。
ハリネズミはサバンナの大地で多くの敵から身を守るため、常に気を張って生きているのです。
このように、ハリネズミの生態を知ると、なぜハリネズミが懐きにくいかが分かります。
もともと仲間と一緒に生活する動物ではないため、人を仲間と思うどころか、縄張りに侵入してきた敵だと思っているかもしれません。
また、野生のハリネズミは、周りが敵だらけの状態で常に気を張って生きており、飼われているハリネズミも本能的にその性質を持っています。
さらに、野生で敵から見つかりにくい夜間に行動することから、飼われているハリネズミも夜人間が寝静まったあとに行動します。
そのため、なかなか生活スタイルが合わずに人に慣れてもらう機会を逃しやすいということもハリネズミが懐きにくい理由の一つです。
- そもそも仲間と一緒には暮らす動物ではないから
- 周りは敵だらけだと思っているから
- 敵に見つからないように夜に活動するから
ハリネズミは懐きにくい!でも人に慣れてもらう必要がある
前項では、ハリネズミが懐きにくいという理由をご紹介しました。
飼われているハリネズミも野生での性質が色濃く残っており、なかなか懐いてくれません。
それどころか、人がケージのそばにいると警戒して出てきてくれず、もう何週間も姿を見ていない、なんて飼い主さんもいるかもしれません。
ハリネズミはそういう動物、と理解はしていても、一緒に暮らしているのにそれではあまりにも悲しいですよね。
それに、そんな状態ではハリネズミが病気になったとき、動物病院へ連れて行っても診察できなかったり、そもそも病気になっていることに気付かないかもしれません。
また、毎日餌をあげるたびにフシュフシュと警戒音を出したり、掃除のときに皮手袋が必要なくらいに針を立てるハリネズミは相当なストレスを受けています。
そのため、ハリネズミと一緒に暮らす以上、ある程度は人に慣れてもらう必要があるのです。
慣れないハリネズミと仲良くなる方法
では、慣れにくいハリネズミと仲良くなるにはどうしたら良いのでしょうか?
ここでは、仲良くなる手順を見ていきましょう。
ステップ① ケージはある程度人の出入りがある場所に置く
まずはケージを置く場所から改善しましょう。
ハリネズミのケージを普段は人のいない静かな部屋に置いていませんか?
ハリネズミの飼育書には、人の出入りの少ない静かな場所にケージを置くように書かれています。
しかし、ほとんど人がいないような部屋にハリネズミのケージを置いてしまうと、ハリネズミはいつまで経っても人に慣れることはありません。
もちろん、人の出入りの激しい場所やテレビの近くなど大きな音が出る場所にケージを置いてはいけませんが、ある程度人の出入りがある場所にケージを置くことは重要です。
リビングのテレビから離れた場所や仕事部屋などが良いでしょう。
適度に音のする場所にケージを置くことで、ハリネズミが自分以外に誰かいるのが普通なんだ、と次第に音や人の気配だけで警戒することはなくなっていきます。
ステップ② 飼い主のニオイを覚えてもらう
ハリネズミのケージを置く場所を改善したら、次は飼い主のニオイを覚えてもらいましょう。
ハリネズミは視力があまり良くないため、ニオイと音に敏感です。
飼い主のニオイを覚えてもらうために、最初は飼い主のニオイのついた布をケージに入れるところから始めます。
ケージに入れる布は、飼い主の古着を切ったものがベストですが、新しく買ったタオルを何日か手で触るなど飼い主のニオイをつけたものでも大丈夫です。
ステップ③ 名前を呼んだり優しく声をかける
ハリネズミに人がいるということを教えるため、飼い主の声を覚えてもらいましょう。
具体的には、ごはんをあげるときに名前を呼んで話しかけたり、ケージ掃除のときに優しく話しかけます。
特に、ごはんやおやつをあげるときにハリネズミの名前を呼ぶことは効果的です。
「飼い主の声=良いことが起こる」と認識してもらえたら、幸先は良好です。
ステップ④ ハリネズミの好物を見つける
この次のステップの前段階として、ハリネズミが好きなごはんを見つけましょう。
ハリネズミ専用フードが大好きなら普段のフードで良いですし、ミルワームやコオロギ、ハリネズミ用のおやつ、ミルク、野菜や果物でもかまいません。
これの気配を感じたら寝床から出てくる、という好物を見つけることがハリネズミと仲良くなれるかのカギになります。
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ステップ⑤ 飼い主の手が怖くないことを知ってもらう
ハリネズミが飼い主のニオイ・声に慣れてきたら、今度は飼い主の手に慣れてもらいましょう。
ここで使うのがステップ④で見つけたハリネズミの好物です。
ごはんの時間に、ハリネズミの好物を寝床の前に持っていってみましょう。
このとき、いつものようにハリネズミの名前を呼んだり優しく話しかけながらそっと手で持っていくようにします。
ハリネズミが寝ている場合は時間がかかることがありますが、じっくり待ってあげるようにします。
好物の気配を感じてガタゴトと身動きだけして、寝床から出てこないこともありますが、その場合もしばらくは待ってあげ、もう出てこなそうだと思ったらその日はごはんだけあげて終わりにします。
これを毎日続けましょう。
さらに、ケージ掃除でハリネズミを外に出したときはチャンスです。
好物を手で持ってハリネズミの顔の前に持っていきます。
驚かせないようにそっとです。
最初は怖くて丸々かもしれませんが、ゆっくりと元に戻っていって好物に興味を持ってくれたら成功です。
美味しいものをあげたのはこのニオイの人だよ、と教えるため、好物をあげた後にすかさず手のニオイをかがせるようにします。
このとき注意したいのは、手に好物のニオイがついているとハリネズミが餌と勘違いをしてかじってしまうことがあることです。
もしかみつかれてもビックリして大きな声をあげたり、音を出したりせず、静かに手を引いてください。
噛まれたところは流水で洗って消毒し、腫れるようならすぐに病院へ行ってくださいね。
ステップ⑥ ケージ掃除のときに部屋んぽをしてみる
飼い主のニオイにも慣れてきたら、ケージ掃除のときに部屋んぽに挑戦してみましょう。
ハリネズミをそのまま部屋に放すと、コードをかじってしまったり、家具の隙間に潜り込んでしまうことがあるので、サークルや段ボールでスペースを区切って部屋んぽさせます。
下にペットシーツを敷くと、ハリネズミがおしっこやうんちをしてしまっても床やカーペットを汚さずに済みます。
なぜ部屋んぽをさせるのかと言うと、知らない場所などケージ以外の場所に慣れてもらうためです。
普段からケージ以外の場所に慣れさせることで、動物病院やペットホテルなど知らない場所に行くことのストレスを少しでも緩和させてあげることができます。
最初に部屋んぽをさせるときは、部屋を少し暗くしてハリネズミを出してあげると、警戒心が和らぐので試してみてください。
ステップ⑦ ハリネズミの体に触ってみる
部屋んぽをさせているときや、ケージ掃除でハリネズミがケージの外に出ているときにチャンスがあればハリネズミの体に触ってみましょう。
我が家のハリネズミは普段は触らせてくれませんが、ごはんやおやつに夢中になっているときは顔回りなどを触ることも許してくれます。
ハリネズミの体を触れるようになると、病気に気付きやすくなったり、動物病院での診察で役立ちますので、ぜひここまで慣れさせることを目標にしてください。
ハリネズミと仲良くなるためにやってはいけないこと
ハリネズミが人に慣れてもらう手順を説明してきましたが、ここではハリネズミと仲良くなるためにやってはいけないことを解説します。
ハリネズミを持つときはなるべく皮手袋を使わない
絶対にダメ!という訳ではありませんが、ハリネズミを持つときはなるべく皮手袋を使わないようにします。
なぜなら、皮手袋を使うと飼い主のニオイをなかなか覚えてくれないからです。
直に手で触るよりも皮手袋を通してしまうと、飼い主のニオイは弱まってしまいます。
ただ、
ハリネズミが丸まって警戒しているときにどうしても抱っこしなくてはいけない場合は、皮手袋を使ってもかまいません。
ハリネズミがケージにいるときに掃除したりしない
まだ慣れていない状態で、ハリネズミがケージにいるのにケージ掃除をすることはやめましょう。
寝ているときに外で大きな音が聞こえたら、訳が分からずパニックになってしまいます。
ハリネズミを外に出してから、ケージを掃除するようにしましょう。
ハリネズミが嫌がることをしない
当然のことですが、ハリネズミと仲良くなりたいなら、ハリネズミの嫌がることはしないでください。
SNSのような可愛い写真を撮るためにハリネズミをひっくり返したり、被り物をさせたりしてはいけません。
すべてのハリネズミがSNSのような写真を撮らせてくれるとは限りませんが、ゆっくりと仲良くなっていけばいずれは可愛い写真を撮ることもできるようになるかもしれません。
焦って慣れてもいないのに嫌がることをさせれば、余計にその夢は遠のいてしまいます。
ハリネズミのペースに合わせて長い目で付き合っていくことが、後々にハリネズミと仲良くなれるかを左右するということを忘れないでくださいね。
懐かないハリネズミと仲良くなる方法まとめ
このページでは、懐かないハリネズミと仲良くなる方法を中心に解説しました。
ハリネズミはもともと人に慣れる動物ではありません。
それでも、人と暮らす以上はストレスを無くしてあげるためにも多少は人に慣れてもらわなければいけないのです。
我が家のハリネズミは、ベビーの時期は好奇心が強いためか人の手やひざに乗せても物怖じしませんでしたが、大人になるとかなりのビビり君になってしまいました。
動物病院でのダニ治療で怖い思いをしたせいかもしれません。
しかし、ごはんやミルクで寝床からおびき出す作戦を1年ほど続けると、ごはんを食べているときは触らせてくれるようになりました。
今では、ごはんの時間には餌置き場で待機していますし、飼い主と分かればケージ掃除のときは丸々ことなく大人しく抱っこさせてくれます。
ハリネズミに慣れてもらうには時間がかかりますが、丁寧に接すれば今よりも状況は好転します。
仲良くなる手順としてステップでご紹介しましたが、飼っているハリネズミの状況に合わせて飛ばしたり慣らす期間を長くしたりと調節してみてくださいね。
ハリネズミと仲良くなって、楽しく暮らせることを応援しています。