水槽の水質管理には欠かせないフィルター。
フィルターには種類がたくさん。
・外部フィルター
・スポンジフィルター
・底面フィルター
・外かけ式フィルター
・上部フィルター
スポンジフィルターや外かけ式フィルターの掃除は簡単ですが、外部フィルターはホースを外して濾過材を取り出して・・・と手順が多く手間がかかります。
特にアクアリウムを始めたばかりだと、どうやって掃除すれば良いかよく分からないこともあるでしょう。
外部フィルターの中で一番人気があるエーハイム2213などエーハイム製品は、ユーザーがその掃除手順などを公開していることも多く、情報が豊富だと思います。
しかし、私はマイナーな外部フィルターであるスドーのエデニックシェルトV3を使っているため、情報量が少なく取り扱いに苦労しました。
同じ悩みを抱えている方のために、このページではスドー エデニックシェルトV3の掃除方法について解説します。
このページはこんな人におすすめ
・エデニックシェルトV3の掃除方法を知りたい!
・外部フィルターの掃除で注意したいことを知りたい!
そもそも何故マイナーなエデニックシェルトという外部フィルターを選んだのか?
まずは、スドーのエデニックシェルトV3のメリットとデメリットについて解説します。
エデニックシェルトV3のメリット
- 水量が少ないので容量の小さい水槽でも使用できる
- 特に強い水流が苦手な熱帯魚に最適(外部フィルターは水流が強いものが多い)
- 水槽の真横に置くことができる(通常、外部フィルターは横置き不可)
- コンパクトで扱いやすい
- 排水口と給水口は別メーカーのものに変えることができる
エデニックシェルトV3のデメリット
- 小さいが故にろ過材がたくさんは入らない
- レビューが少なくて使い勝手が不明
- 容量の大きい水槽には不向き
エデニックシェルトV3の掃除の手順
それでは、画像付きでエデニックシェルトV3の掃除手順を見ていきましょう。
1.ホース類を外す
まずは繋げているホースなどを外しましょう。
我が家はダブルタップを付けていないので、水槽から排水口と吸水口を外してから、水がこぼれても構わない場所でホースを外しています。
*ダブルタップ:ホースの途中に付けることで、排水・給水口と外部フィルターの分離が手軽にできるアクアリウム器具。
ダブルタップをつけていると、掃除のときなどに非常に便利ですので持っていて損はないと思います。
フィルター付属の排水口と吸水口でなく、ADAのリリィパイプなどガラス製のものを使用している場合は、下の記事を参考に洗ってみて下さいね。
こちらは我が家のメイン水槽。 フィルターはスドーのエデニックシェルトV3を使っているのですが、デフォルトの排水口と吸水口ではなく、ガラス製のパイプ[…]
2.フィルターのフタを外す
ホース類を外したら、
すぐにフタを開けようと横のロックを外しても固くて開かないと思います。
爪を引っ掛ける場所もなくつるつる滑るので、力の弱い方は開けられないでしょう。
簡単にフタを開けるには、まず呼び水キャップを開けます。
矢印の部分です。
つまみをOPENと書いてある方へ回します。
その後、下の画像の矢印の方向に、左右のロックを外します。
そして、最初に開けた呼び水キャップの穴から指を入れて蓋を開けると簡単にフタを開けることが出来ます。
それでも少し力が要りますが、
呼び水キャップを開けずにフタを外そうとするよりはずっと簡単です。
3.インペラーの汚れをとる
中はかなり汚れていました。
このスポンジは、飼育水でもみ洗いします。
水道水で洗ってしまうと、バクテリアに影響を与えてしまって掃除後の水質悪化の原因となりますので、絶対に飼育水を使用して下さい。
その他の濾過材も同様です。
蓋の裏についているインペラーのカバーを外して、いらない歯ブラシなどで汚れをとります。
次にフタを裏返して、インペラーのカバーを外します。
こちらもかなり汚れています。
このカバーはスポンジなどを使って洗ってもよいのですが、細かい場所はいらなくなった歯ブラシを使用して汚れを落とすとより綺麗になります。
次にインペラーを取り外して、これも汚れを落とします。
このインペラーはかなり外しにくいので、爪や爪楊枝などで引っ掛けて外すしかないかと思います。
インペラーが汚れていると、フィルターの回転が落ちる原因になったり、異音がすることもあるそうなので細かい部分まで汚れを落としておきましょう。
汚れが酷かったり、破損している場合は別売りもあります。
▼替えのインペラーはこちら
かなり繊細な作りなので、歯ブラシの他に、綿棒なども併用して綺麗にします。
それから、忘れずにインペラーのはまっていた部分も掃除しましょう。
金属の芯があるので、曲げてしまったりしないように綿棒で優しく汚れをとります。
4.濾過材を取り出して洗う
次は、濾過槽部分に取り掛かりましょう。
濾過材は取り出して、入っている水ごと別の容器に移します。
なんと、濾過材の隙間から稚エビが10匹ほど出てきました。
ミナミヌマエビを飼っている場合は、稚エビが排水口に吸いこまれてフィルター内に入り込むことがあるので忘れず回収してあげましょう。
入り込ませないようにしたい場合は、吸水口に目の細かいスポンジフィルターを付けることをおすすめします。
稚エビは非常に小さいため、少しでも目が粗いと目の間を通ってしまいますので注意して下さい。
濾過材は、フィルターに入っていた水で軽くすすぎましょう。
濾過槽は水道水で綺麗に洗います。
このフィルターは真ん中の仕切りが取り外せるので、仕切りをとって洗うときちんと置くまで洗うことが出来ます。
そして、洗った濾過材を入れなおしていきます。
もう1種類の濾材も入れて。
ちなみに、使用しているのは付属の濾材ではなくWバイオという濾過材です。
▼純正のろ過材はこちら
好みの濾材を入れられるのも外部フィルターのメリットです。
一番上にはフィルターマットを敷きます。
これは、かなり汚れるので毎回新しいものに変えた方が良いです。
付属のものでなくても、一般的なウールマットで大丈夫です
左の濾過槽は、何も入れずに付属のスポンジフィルターが入る場所なのですが、私はスポンジフィルターの他にリン酸除去剤を入れています。
エーハイムのリン酸除去剤です。
黒ひげ苔対策のために入れるようにしています。
一度黒ひげ苔が大発生したことがあったのですが、このリン酸除去剤を入れるようになってからはほとんど見なくなりました。
効果があったのか、水槽内のバランスが整ったのかは不明ではありますが、それ以降はおまじない的に入れるようにしています。
中身はこんな感じです。
個包装になったリン酸除去剤とネット、ネット止めです。
リン酸除去剤1袋をネットに入れ、口を止めます。
このネットとネット止めは1セットしか入っていないため、間違えて捨てないようにしてください。
私は捨ててしまって、
仕方なくキッチンシンク用ゴミネットを使ったこともありましたが、少しネットが荒いので間から出てきてしまいました。
出てきても、フィルターを使用する上で支障はないので、付属のネットをなくした場合は代替えとして使えます。
もしくは、洗濯ネットを切って使うのも良いかもしれません。
リン酸除去剤は軽く水ですすいでから、濾過槽に入れます。
最後に、スポンジフィルターを付けた蓋を閉め、ホース類を取り付けたら完了です。
エデニックシェルトV3の掃除方法 まとめ
マイナーな外部フィルターであるスドーのエデニックシェルトV3の掃除方法の紹介でした。
- フタを開けるときに呼び水キャップを外してそこに指をかけて開ける
- インペラー部分は細かい部分まで汚れをとる
外部フィルターは非常に掃除が面倒なフィルターですが、濾過材を選べたりと濾過能力は高く有用なフィルターでもあります。
しかし、掃除を怠ると流量が落ちて水質悪化の原因になってしまいます。
面倒でも数か月に1度は掃除をするようにしましょう。