飼っているベタのヒレのトラブル。
ベタ飼育を始めたら避けては通れないトラブルです。
ベタのヒレのトラブルには、病気や事故により穴が開く・溶ける・避けるなどの症状があります。
しかし、我が家のベタ「宮川」は、最初はピンホールから始まり、最終的にヒレの先端に赤い玉のようなものができるという症状でした。
↓ベタの宮川を通販でお迎えしたお話はこのページを参照ください。
ベタという魚をご存じですか? ベタは、タイ原産の熱帯魚で、特にオスの縄張り意識は強く、「闘魚」と呼ばれるほどです。 しかし、威嚇をし[…]
この血の塊のようなヒレのトラブルについて、インターネットで調べましたが情報は出てきません。
ベタ初心者にして、自力でヒレのトラブルを治療しなくてはいけない状況になってしまいました。
このページでは、ベタのヒレ先の血の塊を治療した経過をまとめました。
・ベタのヒレの先端に血の塊のようなものができたので治療方法を知りたい!
・ベタの病気について知りたい!
ベタのヒレトラブル 初期症状
ベタの宮川は最初はこんなに綺麗な長いヒレでした。
そんな素晴らしいヒレに症状が出始めたのは、お迎えしてから1カ月後。
最初は小さなピンホールでした。
ヒレの大きな熱帯魚に起こりやすく、針で刺したような小さな穴が開く症状のことです。すぐに塞がることもあれば、悪化すると穴が大きくなり塞がらずに他の病気に移行することもあります。
必ずしも「ピンホール=病気」ではありません。
環境の変化などのストレスによってもピンホールができることもあります。
そのため、最初は様子を見ていました。
まだベタをお迎えして1カ月だったこともあり、飼育環境が変わったせいかもしれないと思ったからです。
ピンホールからヒレが裂ける 初めてのベタの治療
様子を見ていたベタのヒレにできたピンホール。
しかし、
ピンホールは治るどころか段々と小さな穴が広がってきてついにはヒレが裂けてしまうまでになってしまいました。
これは悪化している、と初心者の私でも分かりましたので、治療始めることに。
ピンホールが起こる原因はいろいろあるため、原因が分からなければどの治療薬を使えば良いかも分かりません。
幸い、ベタの宮川は元気だったこともあり、最初は弱いヒレの治療薬を使ってみることにしました。
選んだのはこちら。
ベタ愛好家なら一度は聞いたことがあるであろうベタ用コンディショナーsumaです。
ベタの本場タイで開発されたベタのヒレの溶けや裂けを予防・改善するコンディショナーです。
あくまでコンディショナーという位置づけで、治療薬とは違いますが、最初から強い薬を使うことに抵抗があった私はこちらを試すことにしました。
使い方はちょっと独特で、
- 水1Lに対して1滴添加
- 24時間後に全換水をして、また同じようにsumaを添加
- これを3日間続ける
という治療方法です。
パッケージはタイ語で書かれているためこのやり方が正しいのか不明ですが、販売店やベタ専門店などで推奨されている治療方法ですので一定効果はあるはずです。
我が家もこの方法で治療を開始しました。
治療開始3日後、薬浴開始
ベタ用コンディショナーsumaでの治療を続けて3日。
ヒレのピンホールや裂けは全く変化がありません。
これはコンディショナーでは対処できない状態なのかもしれないと思い、魚病薬を使うことにしました。
ヒレに穴が開くことから始まったので、穴あき病に効く魚病薬「グリーンFゴールドリキッド」を購入しました。
この「グリーンFゴールドリキッド」はエロモナスという細菌による穴あき病に効果があるとされています。
「グリーンFゴールドリキッド」の良いところは、水草の植えてある水槽に入れても水草に影響がないという点です。
多くの魚病薬は水草に対して害があり、飼育水槽にそのまま入れることはできません。
また、薬の使用量が「水1Lに対して1ml添加」と小型水槽でも使いやすい量なのも助かります。
「グリーンFゴールドリキッド」は、容量分の薬を徐々に飼育水に加え、5~7日間薬浴させます。
薬浴から1週間、ヒレの先に血の塊のようなものが…
「グリーンFゴールドリキッド」で薬浴を初めて1週間。
ヒレのピンホールと裂けは相変わらずで、効果は見られませんでした。
それどころか、ヒレの先端に血の塊のような玉ができてしまったのです。
ベタの宮川は元気だったのですが、これはいよいよまずいかもしれない、と焦りました。
このままだらだらと治療を続けてベタの宮川の体力が落ちる前に、強い魚病薬を使おう!と決心したのです。
「グリーンFゴールド顆粒」という魚病薬です。(現在メーカー販売休止中)
「グリーンFゴールドリキッド」とは違い、粉末状の魚病薬で、水30Lに1gを溶かして使用します。
さらに塩浴も並行すると効果があるとの情報を聞き、「グリーンFゴールド顆粒」と0.5%の塩浴を行うことにしました。
「グリーンFゴールド顆粒」は光で薬効が失活してしまうので、薬浴中は光が当たらないように遮光しました。
さらに、薬浴中はベタに餌はあげませんでした。
「グリーンFゴールド顆粒」治療3日目
「グリーンFゴールド顆粒」と0.5%塩浴で薬浴を始めて3日目。
なんと、ベタのヒレの先の血の塊が消えました!
「グリーンFゴールド顆粒」で症状が改善したということは、尾ぐされ病だったのでしょうか?
最初にピンホールができてからすでに3週間以上が経っており、ベタの宮川の体力も心配だったので本当に嬉しかったです。
弱い魚病薬でだらだらと薬浴するより、ベタの体力を考えると強い魚病薬を短期間使う方が効果的なのではないかと思いました。
「グリーンFゴールド顆粒」の効果は日に日に落ちていくとのことで、もともと3日目くらいに換水しようと思っていましたが、症状がなくなったので「グリーンFゴールド顆粒」は入れずに0.5%塩浴だけに切り替えることにしました。
ヒレの血の塊 再発
ベタのヒレの治療は順調♪と思った矢先、ヒレ先端の血の塊が再発してしまいました。
症状がなくなったからと、早々に薬浴をやめたせいでしょうか。
すぐに「グリーンFゴールド顆粒」での薬浴を再開して、合計1週間の薬浴で今度こそ終了。
度重なる薬浴でベタの宮川のヒレはボロボロになってしまいましたが、ヒレ先の血の塊は完全になくなったので治療は成功と言ってよさそうです。
ベタ初心者ですが、なんとか大事なベタを救えて少し自信がつきました。
結局、ベタのヒレトラブルの原因はなんだったのか?
ベタのヒレトラブルの原因が分からなければ、また同じことを繰り返してしまうかもしれません。
そこで、今回のベタのヒレ先にできた血の塊の原因を考えてみました。
【ヒレトラブルの原因として考えられること】
- ストレス
- 水温
- pHの変化
1つ1つ検証してみましょう。
ベタのヒレトラブルの原因① ストレス
一般的に、ベタのヒレトラブルの原因として多いのがストレスです。
今回はベタのヒレトラブルの最初の症状は、ピンホールでした。
ピンホールは病気が原因である他に、ストレスによっても起こります。
ヒレトラブルが発症したのは、ベタの宮川をお迎えして1カ月だったのを考えると環境変化でストレスになり体力が落ちていたのが原因ではないかと考えられます。
ベタのヒレトラブルの原因② 水温
ベタの原産国であるタイは暑い国です。
そのため、ベタの飼育水の水温は28℃くらいと高めが良いとされています。
私もサーモスタット付きのヒーターを使って、ベタの水槽の水温は28℃に設定していました。
しかし、今回疑わるのは「尾ぐされ病」。
尾ぐされ病は、カラムナリスという細菌が原因で、この細菌は27~28℃で最も活発に活動します。
そう、ベタに良かれと思って水温を28℃に設定していたのが災いして、カラムナリス菌が活発になり尾ぐされ病を引き起こしてしまっていたのです。
ベタのヒレトラブルの原因③ pHの変化
尾ぐされ病の原因となるカラムナリス菌は、pH7.5前後のアルカリ性で最も活発になります。
ベタの宮川の水槽にはソイルを使用していました。
一般的にソイルは水質を酸性側に傾ける性質があります。
一見今回の事例とは関係ないように思えますが、実はソイルは使用し続けると効果が薄くなり酸性からアルカリ側に傾くことがあります。
効果が切れても極端なアルカリ性になることはないですが、水質のpHの変化があるのは確かです。
今回は飼育を始めて1カ月しか経っておらず、ソイルの効果切れとは考えにくいですが、もしかしたら水質のpHが変化した可能性はあります。
ベタ水槽の飼育環境を改善
尾ぐされ病を引き起こした原因がある程度分かったので、早速ベタ水槽の飼育環境を改善しました。
飼育環境の改善① 餌の量
ストレスの原因かは分かりませんが、今までは餌の量が少なかったかもしれないことに気付きました。
さらに、薬浴中は餌をあげておらず、ベタの宮川はかなり痩せてしまったのもあり、餌の量を増やしてみることに。
それまでは1日1回5粒ていどしかあげていませんでしたが、1日2回10粒ていどあげるようにしました。
餌の種類も変えて、ベタの餌として定評のある「ひかりベタ アドバンス」に変更。
飼育環境の改善② 水温
続いて、1番尾ぐされ病の原因と考えられる水温の改善です。
今までサーモスタッド付のヒーターを使用していましたが、どうも水温が上がったり下がったりしているようなので、熱帯魚用のオートヒーター(26℃)に変更しました。
オートヒーターに変えてから水温変化はなくなり、25℃で安定しています。
飼育環境の改善③ pH
pHの変化しやすいソイルはやめて、硅砂にしました。
一般的にベタの飼育には弱酸性が良いとされています。
一方、硅砂は弱アルカリ性に水質を傾けますが、ソイルのように時間が経つとpH が変化するということはありません。
また、一部ではベタ飼育には弱アルカリ性が良いとも言われていて、ベタの水質は絶対に弱酸性でないとダメ、ということはなさそうです。
そのため、pHの変化があるよりは、弱アルカリではあるけど変化の少ない砂利の方が良いのではないかと考えました。
【飼育環境改善前】
【改善後】
ベタの飼育環境改善 その後
ベタの宮川の水槽の飼育環境を改善して数カ月後。
ボロボロだったヒレも大分、綺麗に。
肉付きも良くなりました。
ベタ初心者の尾ぐされ病治療奮闘記 まとめ
ベタ初心者が遭遇したヒレ先の血の塊、結局これが尾ぐされ病だったのかは分かりません。
治療に奮闘して、なんとか完治させることができて本当に良かったです。
大事なベタを病気にしてしまった反省から、ベタの飼育環境を考えるきっかけにもなり、学ぶことも多い経験でした。
ベタ飼育者にとってヒレトラブルはつきものですが、
おかしいと思ったらすぐに対処し、魚病薬を使うときはベタの体力のあるうちに強い魚病薬を使って短期間で治療することがポイントであると感じました。
このベタの治療奮闘記が、これからベタを飼う人やベタが病気になってしまった人の参考になれば幸いです。